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2008年 03月 25日 ( 1 )   

映画「迷子の警察音楽隊」   

第20回東京国際映画際の最優秀作品賞(東京サクラグランプリ受賞)作品。2007年度カンヌ国際映画祭のある視点部門に出品された本作は、国際批評家連盟賞、ジュネス賞、そして映画祭が本作のために特別に設けた“一目惚れ”賞の3冠を勝ち取った。

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迷子の警察音楽隊 
(原題:BIKUR HATIZMORET)
→公式サイト
出演:サッソン・ガーベイ、ロニ・エルカベッツ、サーレフ・バクリ、カリファ・ナトゥール


あらすじ:イスラエルへ演奏旅行に訪れたエジプト警察音楽隊が間違えて辿り着いたのは、砂漠の真中の忘れられたような小さい町だった――。町の住人と楽隊メンバーの心の交流を描く、温かくて忘れられない一夜の物語。 (cinemacafe.netより)

薄水色のりりしい制服姿を着て気難しい表情で立ち尽くす男達の姿からストーリーは始まります。そのギャップのコミカルさに館内はくすくす笑い。この暖かい雰囲気と切なさが最初から最後まで続く、そんなほっとする映画でした。

隣国同士なのに言語も宗教も違い、さまざまな問題を抱えて敵対するエジプトとイスラエル。そのエジプトから音楽交流イベントのためにイスラエルへやってきた警察音楽隊ご一行さま。「ペタハ・ティクバ」に行こうとした彼らは、軽薄な隊員カーレドの聞き違いで間違って辺境の町「ベイト・ティクバ」へたどり着きます。その一連の流れのひとつひとつが「ゆるゆる」「脱力」「淡々」という流れでずっと口角はあがりっぱなし。
ドカタブツの隊長、奔放な女主人、軽薄なカーレド。女主人がいう「死んだような」辺境の町でくりひろげられるそれぞれのささやかな一夜の話にぐんぐん観客は引き込まれます。

公園でやさしくてあたたかい時間を過ごす隊長と女主人、カーレドとモテないくん&モテないちゃんのデートエピソード、そしてチェットベイカー(ミュージシャン)を通して上司と意外な共通点を見出す隊長とカーレド。
娯楽もなにもない町だからこそ、人と人の結びつきが大切になるということなのでしょう。それと同時になにもないからこそ、オトコとオンナは結局そういう夜を過ごしてしまうのかなあ、という切なさもこの映画は短い上映時間といかにも低予算の演出の中で見せてくれたように思います。

心がほっと和むような、あたたかくてコミカルで、すこし切ない。寂しい街と乾いた風を感じる映像も音楽もとっても私好みでした!というわけで☆4つ
ただ短くまとめすぎていて物足りなさも感じるほどでした。もうすこし「失業で家族バラバラの家庭」にホームステイしたグループの話が明るく広がればよかったんじゃないかな、と思いました。


アロマ&ナチュラルライフboncuk(ぼんじゅ)
http://www.boncuk.jp/

by boncukblog | 2008-03-25 08:44 | 番外★映画評