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映画「潜水服は蝶の夢を見る」   

ファッション誌「ELLE」の編集長として活躍する日々から、脳梗塞で自由がきかなくなってしまったジャン=ドミニク・ボビーが「まばたき」で綴った世界的ベストセラーを基に、名匠ジュリアン・シュナーベルが監督を務め、アカデミー賞監督賞にノミネートされた名作!

c0133721_14453453.jpg潜水服は蝶の夢を見る 
(原題:LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON)
→公式サイト
監督:ジュリアン・シュナーベル
出演:マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マリー=ジョゼ・クローズ

あらすじ:ある病院の一室で、昏睡状態から目覚めたジャン=ドミニク・ボビー。脳梗塞で倒れ、運び込まれたことを徐々に思い出し始めた彼は、意識がしっかりしているにもかかわらず、身体を動かすことはおろか、言葉を発することさえできない状態であることに気づく。唯一動かせるのは、左眼の瞼だけ。美しい言語療法士のアンリエットは、そんな彼に瞬きでコミュニケーションを取る方法を教えるが…。(cinemacafe.netより)

カメラワークはぼんやりぶれて、しばらくはジャン目線のまま続きます。それがとてもリアル!背筋がぞっとなるような浮遊感、不安。これぞ撮影監督の手腕のたまものです。病に倒れたジャンの姿を観客は見ることができません。しかし話がすすみ、車椅子でジャンが病室から連れ出された瞬間からカメラワークが「第三者目線」になるのです。
窓にうつるジャンの顔。麻痺でゆがんだ顔に観客はまるで自分の顔のように驚愕します。計算されつくしたこの効果に本当に心臓がドキッと波打ちました。

また、俳優のマチューアマルリックの迫真の演技!特注の入れ歯?かマウスピースを着用し、目だけでの演技なのですがその姿は演技とは思えないリアルさ。目しか動かなくても、療法士たちの美しさや元妻の風にひるがえるスカートを凝視する、ジャンのオンナ好きという俗な部分もさらりと表現し、ただのお涙頂戴・障害をのりこえるサクセストーリーではありませんでした。
実際、細かな演出や演技、これが実際の話でつくられたなどに心を奪われてしまい涙を流すヒマもありませんでした。私がいままでみたフランス映画の中では5本の指に入れたいと思います、というわけで星4つ
まばたきで本を書き上げた数日後に彼は天に召されたという事実もなんというドラマティックさでしょう・・・。

ジャンの目からは病棟の壁の憂鬱な青ばかり見えます。
これは暗に「自由の利かない自分=潜水服」のいる場所として「病室=深海」をイメージしているのかなと思いました。


アロマ&ナチュラルライフboncuk(ぼんじゅ)
http://www.boncuk.jp/

by boncukblog | 2008-04-22 19:45 | 番外★映画評

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